ライブコマースとテレビショッピングの違いは？それぞれの強みを知ろう

ライブコマースは、よくテレビショッピングと比較して紹介されています。映像を用いて情報を伝えるという共通点から、混同している人や「どう違うの？」といった疑問を持っている人もいるでしょう。

この記事では、ライブコマースとテレビショッピングの違いと、それぞれの強みを紹介します。せっかくライブコマースを行うなら、その強みを最大限に生かした配信を考えてみましょう。

ライブコマースとテレビショッピングの共通点とは？

改めて、両者の共通点を知っておきましょう。どちらも動画で商品を説明してくれるので、雑誌やチラシに比べると商品の魅力を分かりやすく伝えることができます。また、視聴者やリスナーなどを集めなければならない点も共通しています。両者とも、多くの場合は放送時間や配信時間が決まっているため、観てくれる人がいなければ成り立ちません。

ライブコマースとテレビショッピングの違いとは？

それでは、違いにはどのようなものがあるのでしょうか。一つずつ見ていきましょう。

情報伝達の方向性

ライブコマースとテレビショッピングの最も大きな違いが、情報の方向性です。

テレビショッピングは、放送側から視聴者側へ一方向的に情報を提供します。視聴者側からのアクションは、電話やFAX、インターネット経由の商品購入が主なものです。投書や番組HPからの問い合わせなど、視聴者のできる情報発信はゼロではありませんが、ハードルが高く拡散性には欠けています。

一方で、ライブコマースではライバー側とリスナー側がリアルタイムで双方向的に情報をやり取りし合えます。リスナーはコメント機能を使って疑問や感想をその場ですぐにライバーに伝えられ、ライバーもすぐに答えることができます。状況に合わせた臨機応変な対応によって、テレビショッピングよりも多くの情報を提供することができるでしょう。

また、コメントの内容はほかのリスナーも見ることができるので、リスナー同士に共感や連帯感も生まれます。コメント欄がリスナー同士のコミュニケーションの場として機能している例も良く見られ、商品やライバーのファンを集めることにも繋がります。

出演・参加メンバー

多くのテレビショッピングには、商品を紹介する司会者のほか、影響力の高い芸能人も出演しています。芸能人はゲストとして商品を試したり食べたりしてリアクションを取るなど、視聴者に代わって商品を体験するポジションです。そして視聴者は、ゲストの芸能人を通して、商品を疑似体験することができます。

一方、ライブコマースでは司会者に加え、商品の生産者が出演する配信が多くなっています。両者が一緒になって商品を紹介する場合が多いものですが、司会者がリアクションを取るポジションとなることもあります。リスナーは、商品を実際に体験することはできませんが、コメントを通して配信に参加することができます。リスナーの反応を生かしながら配信が進むため、「観ているだけ」ではなく「参加している」といった感覚で楽しめます。

また、インフルエンサーが出演する場合もあります。企業の代わりとなって単独で配信したり、ゲストとして出演したりと、参加の方法も様々です。テレビショッピングの芸能人と同様に影響力を持ちますが、商品の詳細を知っていたり愛用していたりと、商品を紹介する側としての性質が強い傾向にあります。

視聴媒体

視聴に利用する媒体にも違いがあります。テレビショッピングはその名の通りテレビで視聴できるショッピング番組です。一方で、ライブコマースはインターネットを利用した配信であるため、パソコンやスマートフォン、タブレットなどが主な媒体です。

テレビショッピングの強み

テレビは多くの家庭にあり、何気なくチャンネルを回してテレビショッピングが気になった場合は観てもらえるため、視聴者を広く集めることができます。

インフルエンサーは、特定の分野に興味のある人の間では有名でも、老若男女問わず知られている人は少ないものです。しかしテレビショッピングには、お茶の間になじみのある芸能人がよく出演しています。幅広い年代の人に知名度のある芸能人が出演することで、より多くの人の目に留まり、番組に惹きつけやすくなります。

ライブコマースの強み

ライブコマースでは、コメントや質問などのリスナーの声のほか、リスナーの数や購入数などのデータも即時に把握できるため、リスナーに寄り添った配信を行いやすい点が大きな強みです。詳細な台本を作らず、ざっくりとした流れのみ決めてリスナーの反応を見ながら進める方法が一般的です。

また、ライブコマースでは配信時間も柔軟に対応できます。配信が盛り上がって長引いてしまった場合も、終了時間が決まっているテレビとは違って延長することができます。深夜など配信できない時間もありますが、開始時間についても決められるため、自分の都合やターゲット層を考えた時間に設定できます。

現在、ライブコマースのできるライブ配信アプリも多く開発されており、個人でも気軽に利用できます。この点もテレビショッピングにはない強みと言えます。

まとめ

ライブコマースとテレビショッピングは一見似ていますが、紹介したように大きな違いがあります。一般の人はテレビショッピングを始めることはできませんが、ライブコマースなら気軽に始められます。時間や内容を自分で決められる柔軟性があり、リスナーの反応もわかるという独自の面白味をもつものがライブコマースです。楽しみながら収入を得られる方法として、ぜひ始めてみてはいかがでしょうか。