ライブコマースをやってみたいと思ったときに多くの人が気になるのが、稼げるかどうかだと思います。せっかく始めたけど全然売れない…なんてことになってしまうことは、できれば避けたいものです。
しかし、ライブコマースの強みを理解し、ポイントを押さえて始めれば、多くの売り上げが見込めます。
この記事では、ライブコマースでどれくらい売り上げることができるのか?売り上げを立てるにはどうすればいいか?そんな疑問を持つ人に向けて解説します。
実際にライブコマースで成功している例は多くあります。ライブコマース発祥の中国では、2021年のライブコマース市場は33兆円ほどの規模といわれ、今後も拡大が見込まれています。日本でも広がりを見せていますが、まだまだ発展途上で、将来性に期待ができる分野といえます。
ライブコマース発祥の中国では、毎年11月11日「独身の日」に大規模なセールが行われます。
アリババグループは中国のEC大手で、2021年の「独身の日」セール期間には5,403億元(約9兆6173億円)の取扱高がありました。
ライブコマース用のプラットフォーム「タオバオライブ」では、トップライバーは一人で106.53億元(約1,917億円)売り上げたというから驚きです。
中国ではライブコマースは一般的になっています。企業も個人もライブコマースを利用して、買い物するのはもちろん、気軽に出品もできるようになっています。一般の主婦が高額の売上を上げたという話もあります。
一方、日本ではまだまだ浸透していないライブコマース。2021年のMMD研究所の調査では、半数以上の56.8%が「まったく知らない」と回答しています。(出典:MMD研究所https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1960.html)
「JOURNAL STANDARD」などを展開するアパレル・ベイクルーズや、化粧品大手の資生堂など、大手企業が次々と参入しています。
また、個人での利用も増えています。タレントやインフルエンサーとして活躍する「ゆうこす」(菅本裕子)さんは、ライブコマースによって、自身のスキンケアブランド「YOAN」の売り上げを伸ばしています。
自著「#ライブ配信の教科書」でもライブコマースについて語っており、日本のライブコマースの第一人者といえます。
まだ日本ではあまり認知されていないため、「一部の人の話では?」と思う人もいるかもしれません。
しかし、日本のライブコマース市場は着実に拡大しており、今後さらに盛り上がっていくと見込まれています。手軽に始められる、ライブコマースのサービスやプラットフォームも誕生しています。
ライブコマースは、企業でも個人でも始められ、売上を立てることができるのです。以下で詳しく解説します。
日本では、上記の他にも多数の企業が取り入れています。「HandsUP」や「LIVEPARK」などのサービスも登場し、ノウハウがなくても始められます。
企業の場合、商品はすでにあることがほとんどのため、どうやってリスナーを集め、アピールしていくかが売上を立てるためのポイントです。
まずはリスナーに配信を見てもらわなければなりません。SNSや自社HP、広告などを使って、事前に告知をしておくことが重要です。一度の配信を多くの人に見てもらえれば、その分多くの購入が期待できます。
配信済みのものはアーカイブを作って、リアルタイムでなくても見られるようにしておきましょう。
ライバーを誰にするかも重要なポイントです。リスナーの疑問にリアルタイムで答えられることが、ライブコマースの最大の強みです。そのため、商品の魅力を熟知していて、なおかつ臨機応変に対応できる人をライバーに選ぶとベストです。リスナーからの質問やコメントにうまく対応できる、コミュニケーションの得意な人が向いています。
知名度のあるインフルエンサーやタレントを起用するのも一案です。すでにファンが付いているので、一定のリスナーを確保できることが期待できます。しかし、出演料がかかったり、商品について熟知しておいてもらう必要があるなど、考慮しておくべき点もあります。
一般人がライブコマースなんてできるの?と思うかもしれません。始めること自体は難しくなく、ライブコマース機能のあるライブ配信アプリや、YouTubeなどの既存のプラットフォームを使えば、気軽に始められます。
売るものが多ければ多いほど、多くの売り上げが期待できます。不用になった服や靴なら、売れなかったときのリスクは少なくなります。他にも、自家製の野菜、ハンドメイド作品など、柔軟に考えてみましょう。せどりやメルカリをしたことのある人は、それをライブコマースで売るという手もあります。
ライブコマースは、画像だけでは伝えきれない商品の魅力や、訳アリの理由などを詳しく説明することができます。企業の場合と同じく、リスナーのリアクションに臨機応変に対応できるコミュニケーション能力、リスナーが知りたいことを的確に伝えるための事前準備が必要です。
そして売上を立てるには、商品の価格がポイントとなります。相場や、他店での販売価格などを参考に、適切な価格を設定します。送料込みにするのか、別に設定するのかも決定します。発送資材の費用も考慮に入れて、価格設定をしましょう。
どれくらい売り上げられるかは、商品にもよるため一概には言えません。しかし、ライブコマースを成功させるためのポイントはわかっていただけたと思います。まとめると、以下のようになります。
ライブコマースは、商品の魅力を伝えることとは別に、ライバーの人柄やも伝わります。良い商品を販売し、さらにライバーのファンになってもらえれば、さらなる売上が期待できます。
日本ではまだ浸透していないからこそ、ライブコマースで成功できる可能性はあります。長期的な視点を持って、今始めてみてはいかがでしょうか。