ライバーとしてライブコマースに興味があるけど、売るものがないからできないと思っていませんか?身の回りに売るものがないなら、仕入れをしてみるのも一つの手です。
とは言っても、仕入れるというとハードルが高く感じるものです。この記事では、初心者でもできる仕入れの方法を解説します。仕入れについてイメージが湧き、身近なものに感じられるようになるはずです。
仕入れと聞くと、堅苦しく感じる方もいるかもしれません。しかし、案外シンプルなものです。「安く仕入れて高く売る」ということが商売の基本ですが、そのうちの「安く仕入れること」、つまり「商品となるものを安く入手すること」が仕入れです。
普通のお店で掘り出し物があることもありますが、同じ商品は大体、どこのお店でも同じような価格で販売されています。しかし、お店が仕入れを行うようなルートでなら、商品を安く入手できます。どんなルートがあるのか、見ていきましょう。
最も手軽な方法が、インターネットで仕入れる方法です。ネット上には仕入専門サイトが多くあります。直接店に出向くことなく、いつでもどこでも仕入れができるので、スキマ時間
を活用することもできます。
法人限定のサイトもありますが、個人の仕入に対応しているサイトも多くあります。サイトによって違うため、しっかり確認しましょう。
手軽ですが、仕入れのときには実物を見ることができません。手元に届いてからでないと実際に手に取ることができず、思っていたものと違うと感じる可能性もあります。最初から大量に仕入れるのではなく、まずは少量を仕入れて品質などを確認するのがおすすめです。
また、無在庫販売やドロップシッピングに対応してくれるサイトもあります。在庫を自分で保管する必要がなく、スペースを取りません。また、ライブコマース用の商品を見本として手元に購入しておくだけでいいので、資金面でのリスク回避ができます。しかし、使用する販売用のプラットフォームによっては、無在庫販売などが禁止されていることがあるので、注意が必要です。
自分の目で見て納得したものを売りたい!という人は、問屋街や卸売店に行ってみることもおすすめです。実際に店舗に足を運ばなければならず、まとまった時間も必要ですが、自分の好きな分野のものなら実物を見て回るのは楽しいものです。
仕入れのときに実物を見たり触ったりできるので、ライブコマースでどんな風にリスナーに紹介しようか、よりリアルに考えながら仕入れができるでしょう。この時は自分が購入する側なので、リスナーがどんなことを考えるか想像しやすいはずです。
自分が販売する価格を考えながら、利益がどれくらい残るか考えながら仕入れをしましょう。発送費用も考慮しないと、赤字になってしまう可能性があります。
また、商品を目の前にすると自分が気に入ったものを買いたくなるものです。しかし、ここでは欲しいものよりも、売れそうなものは何か考えて買うことが大切です。ライブコマース同様、リスナーの目線を忘れないようにしましょう。
商品を販売するには、法律で定められたルールがあります。自分が販売したいものは、販売できるものなのか、必要な手続きはあるか、入念に調べておくことが大切です。また、仕入れに伴ってかかる費用や税金もあり、見落としてしまうと赤字になってしまう可能性もあります。ここでは、販売に注意が必要なものの例を挙げています。
中古品は安く出品されているものが多いので、新品を仕入れるよりも利益を出しやすいものです。フリマアプリやオークションサイトでは、中古品を安く仕入れることができます。
このようにして中古品を販売する場合、古物商許可が必要です。事業として、継続して中古品を仕入れ、販売する場合は、古物商許可を取りましょう。書類をそろえて警察署に提出する必要があります。
ただし、自分が新品を購入し、使ったのちに不要になった中古品を販売することには問題ありません。また、自分が使う目的でオークションサイトで購入し、のちに不要になったから売却する、という場合もOKです。
インターネットで酒類を販売する場合、「通信販売酒類小売業免許」が必要です。税務署に書類を提出し、審査を通過する必要があります。
そのほかにも、商品として販売するには資格や許可が必要なものがあります。売りたい商品が見つかったら、必要な資格や許可がないか、まずは調べましょう。
仕入サイトには、海外のものもあります。日本では出回っていない商品も多いので、ほかのお店やライバーとの差別化が図れます。また、物価の違いによって、安く仕入れができることもあります。
海外の仕入サイトから仕入れる場合、輸入となります。輸入は国内の取引より複雑で、関税のほか、輸入先での輸送費、国内での輸送費、海上運賃、保険料などがかかり、手続きも
多くなります。安く仕入れができたとしても、手間や金銭的なコストもかかるので、それらを考慮して販売価格を決める必要があります。
多くの場合は船での輸送のため、天候や事情により納期が遅れることも。また、不良品などがあった場合、すぐに対応してもらうことが難しかったり、アフターサービスがない場合もあります。そのため、まずは少量輸入し、納期や品質を確認するなど、慎重に行うことでリスクを軽減することができます。
商品を販売するには、さまざまなルールがあります。しかし、ルールを外れなければ、仕入れをすること自体は難しいことではありません。
ライブコマースをするには、商品が必要です。商品を決めるには、どんなものが入手できるか知らなければ始まりません。まずは仕入サイトや問屋街などで、仕入れのできるものを探しましょう。「仕入れ」という言葉を難しく考えず行動してみることで、意外な発見があり、アイディアが浮かぶかもしれませんよ。