ライブ配信を見ながら、ショッピングをするライブコマースは、日本での認知度はまだ低いです。
しかし、中国では注目を集めており、ライブコマース市場は数十兆円規模と言われています。この記事では、日本と中国のライブコマースの違いを紹介します。
日本でライブコマースが導入されたのは、2017年頃と言われています。日本では、実店舗への信頼度が高いため、ネットショップがまだ浸透していません。
マクロミルと翔泳社が2019年におこなった調査によると、「ライブ配信を観て、商品を買ったことがある」と回答した人は3.3%でした。2021年のMMD研究所の調査では、「視聴し、商品を購入したことがある」と回答した人は5.8%でした。
ライブコマースを利用したことがある人は年々増えてきていることが分かります。
ライブコマースは店舗で人気の販売員や芸能人が出演することから、少しずつ注目を集めています。特に、2020年の巣ごもり需要をきっかけに、大手企業がライブコマースを開始しました。
アパレル系や美容系のライブコマースが注目を集め、盛り上がりを見せています。
楽天やメルカリなどはライブコマースサービスを終了していますが、資生堂などはライブコマースを始めており、これから盛り上がりを見せる可能性があります。
また、コロナ禍の影響もあり、家から出ずに買い物をする需要が高まっており、ライブコマースを元に商品を購入する人が増えるとされています。
中国や欧米などでの成功事例をきっかけに、日本の各企業がライブコマースに力を入れることも考えられます。
中国でライブコマースが流行りだしたのは2015年頃と言われています。中国ではライブ配信が流行していたため、ライブコマースもすぐに流行し、2021年時点で40%程度の人がライブコマース利用者と言われています。
会計事務所のKPMGとアリババ集団傘下のあり研究院によると、2021年の市場規模の見込み額は33兆9150億円とも言われています。
お店の商品は、偽物が売っている場合があると思っている中国人にとっては、ライブコマースのほうが信頼できる存在です。ライブコマースでは、インフルエンサーが多く出演しており、人気を集めています。
また、毎年11月11日は、独身の日と呼ばれ、ライブコマース市場が最も盛り上がる日です。
中国だけではなく、海外でもライブコマース市場が拡大していることから、中国のライブコマース市場のさらなる拡大に期待できます。
また、現在は女性向けのアパレル商品が人気を集めていますが、これからは男性向けの商品も人気を集める可能性があります。
日本と中国のライブコマースについて、各項目を比較して紹介しました。中国のほうがライブコマースの歴史は深く、市場の盛り上がりを見せています。一方、日本のライブコマースの歴史は浅く、市場の盛り上がりはこれからといった感じです。
日本や中国だけではなく、各国でもライブコマースは注目を集めているため、これからの市場拡大に期待できます。
ライブコマース市場が盛り上がる前に、始めてみてはいかがでしょうか。